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のけものけもののひとりごと
おもいっきり じぶんのはなし ばっか
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***
一人でいるのは嫌なんだよ
誰も僕の存在に気付いてくれない

寂しくて寂しくて

だから
ボクに気付いてくれた最初の一人

ずうっと一緒にいようね
そして二人で楽しく暮らそう

でももしキミが僕の元を離れてしまうのなら
その時は

一緒に死のうね

向日葵畑の中心で
青い空に抱かれながら
骨になろう

ずうっと一緒


ずうっと一緒にいようね

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三月九日
最後の日

君の顔
君の声
君の背

見るのはこれで最後

嗚呼、話しかければよかったな と
嗚呼、醜くても良いから思いのたけを全て吐けばよかったな と

嗚呼、君はもういない

君を見るのはもう最後
もう、会えないんだね

さようなら
お元気で 御機嫌よう
 謎来て参画 また来て死角
 死角は密室 密室ツラい
 ツラいは心 心は軽い
 軽いは恋慕 転じて殺意
 殺意は大元 纏めは探偵

 殺人事件を知るコース!

***

 誰も信じてくれないし、相手にもしてくれないが、ぼくは探偵だ。
 探偵と言っても、マンガや小説にドラマに出てくる、犯罪吸引体質の探偵じゃない。それに、名探偵でもない。迷探偵でもない。
 ぼくは、少年探偵だ。
 ――――主に民事裁判系の事件を取り扱う、探偵。

 今日は晴れだった。空が青くて、風も程よく吹いていてとても過ごしやすい。正に散歩日和な今日、ぼくは愛すべき四人の友人たちと遊びに出かけていた。
 「風が吹いてきーもちいーぃーなー」前から吹いてくる風を全身で受け止めながら、猫のようにしなやかに伸びをする少女はシノ。上がった服からチラリとへそが見えたので、ぼくはペチンとその腹を叩いてやった。
 「ひゃー、良い音した!」
 良い音! 良い音! と言って騒ぐのはツミナ。一人で盛り上がって、「もーいっかい!」と言いながらシノの腹をポンポン叩く。
 「やめろって」
 ツミナの平手打ちから腹を防御しながら、シノは言う。「テメェの腹でも叩け」
 「私のお腹そんなに良い音鳴んねいよー」
 「オレの腹は打楽器じゃない」
 「うっそ、違うの?」目を丸くしたツミナに、シノは拳を一発入れた。
 「ふー…元気だな」
 ぼくはぎゃーぎゃー騒ぐシノとツミナを見て深く溜息を吐いた。すると、ぼくの溜息を耳聡く聞きつけたサコが「どったのよ」と問うてきた。ぼくは先ほど漏らした事と同じ様なことをサコに応えた。
 するとサコは「だよねえ」と同意し、「ウチもあれに混ざろうかな」と、じゃれあいではなく最早ガチバトルの雰囲気になってきたシノとツミナを眺めた。
 「いけば? ぼくは止めないよ」
 「その“いけ”はドッチの意味の“いけ”かなあ」
 「勿論、ぼくに都合の良い意味でだよ!!」
 それにしても遅いな―――とサコは周囲をキョロキョロと見回した。「何? マユのこと?」ぼくが問うと、サコはうん、と小さく頷いた。
 「確か、トイレだっけ?」
 「違うよ。鳩追っかけて行ったんだよ」
 「マジすか」いいなあ、ぼくも鳩を追いかけたかった。
 噂をすれば影、というのは本当の事でこの会話を交わしてから直ぐにマユは帰ってきた。
 「ぎゃふーぃ! いやー、最近の鳩はよく飛びますなあ」
 「鳩じゃなくても鳥はよく飛ぶよ」
 「そうれしたね」
 シノ、ツミナ、サコ、マユ、そしてぼくが揃ったところで、ぼくはガチバトルをしている二人を見た。
 「どうするかね―――」ぼくは顎に手をやり、どう収拾をつけるか思案した。
 「止めようよ―――」
 サコは不安げに言う。「これじゃあ、けが人が出ちゃうよ。一般人に」
 「放っておこう」「うぇえぇぇっ?!」
 「何でさ! 何でなのさ! アンタ探偵だろ?!」
 「事件じゃないじゃん」「……さいてぇ」「自負してるよ」
 がくーっと肩を落すサコ。ぼくはそんな彼女の様子を見て、しょうがないなあと呟いた。
 「……よし、じゃあ」
 「止めてくれるんだ」ぼくの言葉に目を輝かせるサコ。
 「マユ、おいで」
 「なんじゃらほいほい」ぼくは近寄ってきたマユの肩をポンと叩く。
 「あの二人を任せたっ!」「なんでじゃーーーーー!」
 ッパン! という良い音を鳴らされたぼくの頭。鳴らしたのは勿論、サコだ。
 「マユに出来るわけないでしょ! 阿呆の子なんだからっ」
 「サコー…そりはワシに喧嘩を売っている発言と看做してオケ?」
 「何言ってるんだよ、サコ。マユは阿呆の子だけどやれば出来る子だよ」
 「ぬ……お前も言うのか」「マユは出来る子だよ!」「莫迦にされてる気がするんだけど」「気のせいだよ!」

 マユをイジるのも好い加減飽きてきたぼくは、未だに不毛な争いをしているシノとツミナの元へと歩み寄った。
 「おい、お前らの×××なことをバラされてくなかったら好い加減ヤメロ屑」そう吐き捨てたら、一発で争いは終結した。二人から、「悪魔!」「鬼!」「大嘘吐き!」「最低!」と言われたが、ぼくはサラリと「知ってるよ」と応えてやった。
 「ぼくはいつでも最低最悪で、何度もそんな風に罵られているからね。慣れちゃったよ」

***

 不毛な争いが終結した後、ぼくたちは近くの喫茶店に入った。
 「ふみー…満腹」
 満足そうに息を吐いたツミナ。それに続いて、シノもふうと息を吐いた。
 「よく食べたね、アンタたちは」
 小さなテーブルに鎮座している無数の皿を見て、サコは呆れた声を出した。
 「アンタはアンタで、あんまり食べてないね」サコはオレンジジュースを飲むぼくを見て、何故かまた呆れた声を出した。「ぼくは小食なんでね」そう言いながら、ぼくはクッキーを摘んだ。
 「ちょいトイレ」ぼくはオレンジジュースを飲み干して席を立った。
 「いってらー」

 トイレに行くと、マユがいた。
 「およ、トイレ?」ぼくの存在に気付いたマユが寄って来た。
 「そ。トイレ」「あ、ハンカチ貸して」「あいよ」
 ぼくのハンカチで手を吹きながら、マユは「今度何処行く?」と聞いてきた。「さあ、知らない」そう言い残して、ぼくはトイレへと入った。

 用も足し、トイレから出たところで、再びマユに会った。「なに、トイレ?」するとマユは、首を横に振った。
 「ハンカチ返してなかったから、困るだろうと思って」そう言って、マユはハンカチをぼくに返した。
 「ども」
 ぼくらはシノとツナミとサコが待つテーブルへと戻った。
 「あーーー!」戻って早々、マユが大声を上げた。
 「煩い黙れ」ペチン、とマユの頭を叩いておいた。「ワシのクッキーがなぁい!」
 「食べたでしょ!」
 びしっ! とマユがシノとツナミとサコを指す。すると、目を白黒させてシノが、「食べてねーよ」と言った。
 「大方、ツナミが食べたんじゃねーの?」「違うよ」ツナミが即座に否定する。「だってもう、お腹一杯だもの」
 「じゃあ、サコが食べたんだなーーー!」返せ! と言ってマユはサコを睨む。サコは戸惑ったような声で、「食べてないってば」と言った。
 「じゃあ、誰が食べたの?」マユは途方にくれたように、そして哀しそうに、空になった皿を見つめた。
 
 「―――あ」
 
 皆が、突然間の抜けた声を出したぼくを見た。
 「何、どうした」ツナミが問う。ぼくは慌てていや、と言い、

 「探偵の仕事だなーって」

と何気なく呟いた。すると、捨てられた子犬のようになっていたマユが「そうだ」とまたもや大きな声で言った。今度は、誰もマユの頭を叩かない。
 
 「親愛なる探偵さん、事件を解決してくださいな」

 ……困った事になった。

***

 「まずは状況を整理しよう」
 大量に合った皿を片付けてもらったテーブルに腕を組み、ぼくは静かに言った。
 「ぼくたちがこの喫茶店を訪れたのがつい二時間前。その時、シノとツナミはケーキを注文し、ぼくはゼリー、サコはコーヒー、マユはパフェを注文した。
 その後、シノとツナミは追加で再びケーキを注文。マユはクッキーを注文。そのクッキーが今回無くなった訳なんだけど」そこでぼくは言葉を切って、皆の顔を見回す。
 「それから四十分後、シノとツナミはケーキを完食。その五分前にマユはトイレに立っている」
 ぼくはマユの顔を見て、「そうだよね?」と事実を確認した。マユはうん、と頷き、「その時はまだ、クッキーはあったよ」と言った。
 「その後すぐに、マユに続く形でぼくがトイレに立った。その時このテーブルに居たのはシノ、ツナミ、サコ」
 「ちょ、もしかしてオレらを疑ってんのか?!」
 シノはそう言って腰を浮かした。「疑ってるわけじゃあない」ぼくはそう言って、シノを宥めた。
 「これはぼくの手に負えないな。皆友達だし、疑いたくない―――そんなわけで」
 ぼくはマユの肩をポン、と叩いた。
 「君が犯人を見つけるんだ」
 
 誰が食べたのシノでしょう違うオレじゃないよオレはケーキで十分だものじゃあ誰が食べたのさツナミじゃねえのだってコイツ底無しだしさ違うって私じゃないそれに底無しって失礼なこと言うな事実だろちょっと喧嘩しないでよ周りの人に迷惑でしょうハッ何言ってんのイイ子ちゃんのつもりそんなことどうでもいいじゃん今は学校の先生なんていないんだから素でいけば何言ってんのイイ子ちゃんってどういう意味そのままの意味だよちょっとアンタ何を一人で暢気にしてるのよ

 「別に」

 別にってなによ別にじゃないでしょアンタ探偵なんでしょ早く犯人見つけてよそうだよ早くワシのクッキーを食べた犯人を捜してよ何だよお前の肩書きは少年探偵だろう早く解決しろよこの大嘘吐き

 「有難う、最高の褒め言葉だよ」

 お前は最低だなまったくだなんでお前見たいなのが存在するのかわけわかんねえ私もそう思う

 「んふふっ」

 「な、何が可笑しいの―――」
 唐突に笑ったぼくを見て、サコが言った。またしてもぼくは「別に」と言い、「面白いから笑っただけだよ」と言った。
 「へ?」
 するとマユが首をかしげた。「何が楽しいのさ? ワシにとっては死活問題だよ」
 「おいおい、たかがクッキーで死活問題って、冗談も好い加減にしろよ」シノは呆れた声を出した。それに序で、ツナミも「うんうん」と頷いて「好い加減にしろー」と間の抜けた声で言った。

 「本当はね、ぼく」

 ぼくは静かに口を開いた。

 「犯人を知っているんだ」
 「犯人は、君らがよく知っている人」
 「犯人は、とても正直な人」
 「犯人は、とても嘘吐きな人」

 「最高で最良で天使で神のような人」
 「最低で最悪で悪魔で鬼のような人」


 「即ち、ぼくさ―――」

***

 「お前はまったくもって大嘘吐きだな!」
 ぷんぷんと怒りながら、マユは言った。するとそれに同意するように、シノが「詐欺師!」と言った。ぼくは「せめてトリックスターと呼んでくれよ」と言ったが、無言でシノに拳骨を喰らった。
 「何が少年探偵なのさ。アンタ少年探偵じゃないじゃん」サコは不服そうに言い、「何も解決してないじゃない」と付け加えた。ぼくは「手厳しいね」と応えた。
 「ってゆーかさ、探偵ですらないよね」ツナミは苦笑しながら言った。「探偵だよ」とぼくは応えた。「大体お前、少年じゃないじゃん」ツナミの言葉に、サコが同意した。
 「そうだよ。アンタ、少年じゃなくて―――」
  、、、、、、、
 「少女じゃん」
 
 「探偵なんて、名乗ったモン勝ちだよ」少女探偵なんて、語呂が悪いじゃないか―――……そう言うと、マユは「そうだねえ」と同意した。
 

 「それにね、“少年”には“少女”という意味も含まれているから、普通に許容範囲なのさ」






嘘吐き青少年

 花を育てるには、良い土と水
 それと日の光が必要

 特に日の光は重要で
 光の有無によって どんな花になるのかが左右される

 そんなおはなし






 今日君の胸の内を聞いて
 そこに誰もいないのにはホッと胸を撫で下ろしたけれども
 同時に寂しかったよ

 もしその胸に私以外の誰かがいれば
 また諦めもついただろうに
 誰もいないということは 私もまた君の心にいることも不可能ではなくて
 
 だからこそ、それが寂しい

 私は臆病だから 自分の胸のうちを晒す事さえ
 考えるのも 恥ずかしくて

 

 だから もう いいや

 
投げやり恋慕
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日本の南にポツネンとある島在住。
創作小説中心サイトを運営中。
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