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むかしむかしのはなしをしてあげる―――そらはいつもすんでいて――このせかいによっつのきせつがあって――みんなしあわせなんだよ――とりはうたいはながさき――あいはうたわれこいがさく――らくえんはぼくらのすぐそこにあるんだ――


「この罪だけは、神にさえも決して許させやしない……」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「楽園の代用品でしかないのなら、全て灰に還るが良い！」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　楽　園　で　は　皆　幸　せ　な　ん　だ　よ　。

◆ラグナロク◆
＋主な登場人物

＋預言書は語る退廃へと至る幻想を心地の良い夢にたゆたい君は何を望む？

何故、何故、何故？

　「食べる」という行為は人間が生きていく中で最も大切な役割をしている
　人は色んなものを食べる
　野菜、牛、豚、鳥―――……
　今のこのご時世、食糧不足が問題となっている
　しかし、何が問題なのだ？
　私の目の前には沢山の食料が泣き、笑い、怒

――――とある死刑囚の日記

世界の一欠け

その地に足を踏ん張って立っても無駄さ
どうせ今にも地は崩れ落ちてしまうのだから
我等を抱くは奈落
落ち着く底はなし
世界の崩壊は
今にも始まっている

―――戯曲：「其れは私の首か？」

或いは平凡な日常

　日常という微温湯に浸かっていると
　嘗てのあの日が懐かしく思える
　過日を思い出すたびに自分の罪深さを感じて
　死にたくなる

―――コディ＝ムルクアン：「束の間の非日常」

狡知と凶弾の狂詩曲

　諸君、私は悲しい！
　我が子が不純物へと混ざるのが　我が子が不純物へと転じるのが
　我が子をこの手で殺すのが

―――著者不明：「人であらざる我が子へ奉げる言葉」